大手回転ずしチェーン「はま寿司」の営業秘密を不正に入手したなどとして、不正競争防止法違反の疑いで田辺公己容疑者(46)が逮捕された。「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(横浜市)の前社長 田辺公己容疑者(46)が逮捕された。はま寿司から転職する直前、はま寿司側と秘密保持に関する誓約書に署名していた。
おじさんも某造船会社等と秘密保持に関する誓約書を取り交わしている。従って只今休業中だが、ファイルサーバーは外に繋がる線を切り離している。近年ではドキュワークスなどでファイル化した文書。CADデータなどが一杯入っている。昔のようにセキュリティソフトは入れていないので、もしかの場合に備えている。
それにしても 業界が厳しいのか?普通1年程は転職時はブラブラするんだが・・会社にもよるのだろうと思っている。
田辺容疑者は、はま寿司の元役員で2020年11月にカッパ社に移籍し、21年2月には社長に就任した。田辺容疑者は転職前の20年9月30日ごろ、はま寿司の商品原価や取引先に関する営業秘密を不正に入手し、カッパ社内で共有した疑いとされる。
短時間のクーリング期間であり過ぎる。こりゃあ ダメです。
インサイダーとアウトサイダー
いろんな業界に、その内部に身を置く「インサイダー」の人と、その業界の外の人たち、つまり「アウトサイダー」がいます。
そして、その業界の内部で不正や犯罪が行われていても、それを外に向かって告発するということはなかなか行われません。
それを外に向かって告発すれば、我が身に火の粉が降りかかる恐れがありますし、仲間を裏切ることにもなります。
日本にはまだまだ村社会の意識が残っていますので、村八分にされるのを恐れます。
また、告発したことによってその村そのものが潰れてしまうのであれば、自分も生活に困ります。ましてや、明確な不正や犯罪にまでは至らないけど世間から見たらおかしいとか間違っているという程度なら、誰もそのことを積極的には外部に言うことはしません。
そもそも、「世間から見たらおかしい」とか「間違っている」ということすら、その中に長くいると気付かないようになってしまっていることも、多々あります。
「我が社の常識は世間の非常識」というのは、どこの会社でもよくあることです。
格言
「言う者は知らず、知る者は言わず」有名な格言が、ここでも生きています。
以前なら、その会社の建物の中にいる人たちは、ほとんどがその会社の社員でした。
会社の仕事も自己完結型が多かったのですが、近年はシームレスになって来たようです。
アウトサイダーの人は、インサイダーとは違う何かがあって、昔は区別というか雰囲気・匂いで分かりました。
今は派遣社員がいっぱい入り込んでいますし、複数の取引先の人も社員と同じような顔をして机を並べて仕事をしています。下手すれば複数の会社に分業化されています。多くの場合「チーム型」になっています。
インサイダーとアウトサイダーが入り混じっているのです。外から ちょっと見ただけでは、誰がどこの会社の社員か見分けがつきません。多くの人たちは、身分的にはその会社とは無関係です。
でも、その会社の多くの情報を、一緒に机を並べて仕事をしている間に得ています。
重要な機密事項は外部に漏れない工夫はされているでしょうけど、それでも一部は伝わるものです。契約期間の更新によりチームのメンバーは、時々入れ替わります。
その間に、その会社の内部情報が外に伝わり、噂となりまたインターネットに乗って、あっという間に広がります。もうすでに、そういう時代が来ていると思います。
その会社のことをいろいろと言う外部の人たちは、その会社の本当の姿を知りません。
その会社の中にいて、本当の姿を知っている人は、そのことを言わないかあるいは言えない状態になっています。
そう言う訳で 益々格言の重さを感じます。