昨日の九州電力・四国電力に続いて 東北電力は10日、再生可能エネルギーの発電制御を一時的に求める「出力制御」を初めて実施した。九州電力・9日の四国電力に続いて全国で3例目となる。これから益々増えると予想出来る。

電力は発電量と使用量を一致させる必要があり、そのバランスが崩れると大規模停電になる恐れがある。太陽光による電力の供給量が大幅に増える一方、多くの企業が休みで需要が少ないため、東北電力は午前8時から午後4時まで太陽光発電所などに発電の制御を求める「出力制御」を初めて実施した。

再生可能エネルギーは季節や天候によって電力を地元で使いきれない状況が相次いでいて、普及に向けての課題となっているとの報道であるが、基本的に考え方が間違っている。

おじさんに言わせれば、再生可能エネルギー側が出力を平準化させる努力を怠っているからと思う。導入を急ぎ過ぎ、法令・規制を緩め再生可能エネルギー側を甘やかして、平準化を求めてこなかったのが原因である。

太陽光発電敷地内に蓄電設備を設け、出力を平準化すれば事足りる。それだけのコスト高い電力に見合うように一般消費者には高い電気代を負担させている。

送電網のアップデート・増強も必要であるが、原子力は動かすのを止めて維持管理だけとなれば、電力会社にも余裕はない。送電網の刷新・追加などをさせるためには、それなりの政治配慮が必要となる。

マスコミ

負荷変動の大きい小規模発電を応援したいのか、本末転倒の議論をしていることに気付いてない。昔からことわざと言うか論語に

鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん

(にわとりをさくにいずくんぞ ぎゅうとうをもちいん)

とある。意味としては、小事を処理するのに、大人物に頼んだり大げさな方法を用いる必要はないというたとえとされる。

大規模発電所にて大きく負荷変動させるより、小規模発電所を切り離すのが楽である。しかし考え方を替えれば、小規模発電所を平準化することにより負荷調整は楽に出来る。

小規模発電側も貯えながら一定量時間をずらしながら送電すればよい。設備コストはかかるが、電力会社が良い値段で買い上げてくれるのだから我慢すべきであると思う。誤解があると困るので、商売するなら、断続されるより細く長く稼ぐ姿にするべきだと伝えている。

最も大事なことは、お天道様の恵みを無駄を無く利用することだと思う。

マスコミ・政治経済において、社会全体を考えるオピニオンリーダーの不足を感じる。このまま野放図なことを続けていけば、ドイツの太陽光・スペインの風力同様に、自然の変化を吸収出来ないシステムになって行く。

ロシアにエネルギーを頼りすぎ、足元を見られたヨーロッパのことも忘れてはならない。

立ち止まって これからを考えないといけない時代である。

投稿者

おじさん

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