ロシアのロシア人の約8割が「プーチン大統領を支持する」との報道を見て、民主主義を理解しない国家であると感じた。政府系の全ロシア世論調査センターの調査結果をらしい。
侵攻開始後の2月28日から3月6日に18歳以上の1600人を対象に行われた調査で、プーチン氏を信任するとの回答が77・4%に上った。侵攻前の2月14~20日の調査では67・2%だった。プーチン氏の行動を支持するとの回答も侵攻前の64・3%から、侵攻後には74・6%に上昇した。侵攻開始は2月24日だった。(共同通信)
これを見ると、昔の大本営発表ごときものと理解すると同時に、これなら経済制裁も遺憾なく、遠慮なくして良いんだと理解できる。民主主義が根付いていない国でのアンケートと思えば、2割も支持してない人いるならヤバいとも取れるし、北の将軍様なら支持率120%は堅いと思われる。
正しい情報というのが民主主義にどれだけ必要なのかということを再認識できる。
侵攻直前のゼレンスキーの支持率が30%台だったことが、プーチンの背中を押したという話もあるようである。民主主義の場合に意見が多元的になるため、単純な数字だけでは判断できない。SNSなどで一気に意見が集約され易い。選挙の浮動票みたいなものが多いのである。
ラブロフ外相のトルコでの記者会見など見るにつけても、御し難い情報遮断のロシア人とその政府のようである。ロシア人が経済制裁に苦しんでも 仕方なしと思う。責任はロシア政府にある。
Z
ガンダム世代・あるいは「ももクロ」ファンには中々 良い響きの言葉である。現在 Zがロシアではありとあらゆるところに出現しているようである。
9日のロイター通信によれば、ロシアでは今、バス停から道路標識、ベビーカーまで、さまざまな場所に「Z」の文字が立ち現れている。ロシア政府がウクライナでの「特別軍事作戦」と呼ぶ戦いへの支持を発揚するために始めたキャンペーンのシンボルだ。
シンボルの由来は、ロシア軍が2月24日にウクライナに侵攻した際、戦車と装甲車の側面や前面に大きく描かれていた「Z」および「V」のマーク。2つの文字は、長い斜めのストライプ模様と併せ、ロシア軍が複数の部隊を識別するための目印だったと考えられているが、確認はされていない。
侵攻開始から2週間、ロシア国防省はこれらのシンボルの使用を推進。9日には「Zの英雄たち」と題するプロモーションビデオを公開し、「V」と「Z」の文字を使って勇敢さ、英雄的行為、真実の力を訴えた。
オンラインショップとロシア国営テレビRTのウェブサイトでは「Z」のロゴ入りTシャツが売られている。極東アムール地域では正面に「Z」と記したベビーカーが見られたと、地元メディアは伝える。炭鉱地帯のクズバスは、地域名のロシア語の文字を一部、アルファベットの「Z」に変えて表記するようになった。
(長くなるので以上で止めるが、最後にウクライナは)・・
ウクライナのレズニコフ国防相はツイッターで、「Z」のマークはナチスの記号だと表現した。 (以上)
おじさんは日本人なので Zは「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」との日本海海戦でのZ旗を思い出す。戦艦三笠に掲げたZ旗の意味である。参謀であった秋山真之により連合艦隊内に周知されていた。日本人の目から見れば 一種のロシアが滅びるとき見る文字であるとも思える。
今のロシア人は、第一次世界大戦で負けた後の、帝国と経済と民族を復興させようとして、ヒトラーを祭り上げ、ユダヤを人類の敵と認定し、ナチを支えたドイツ人にそっくりのような気がする。プーチンが「偉大なロシア帝国」の復興を目指す姿は、「ドイツ第三帝国」を掲げたヒトラーと同じようなものに思えてしまう。
ロシアのご当人達は気付かないようだが、ロイターの通りであれば、薄気味悪さもあって・・「おそロシア」となる。ロシア人が気付くまで、どうしようもないことである。
「バカの壁」に出くわした時同様、善人は無力である・・仕方なし。