ロシアは外国人へのロシア債保有者に対する支払いで、新たな規則を導入した。債券保有者が拠点とする国・地域がロシアに制裁を科しているかどうかに基づき、支払い方法を2つに分類する。

ロシア当局は3月5日、「敵対的活動に関与している国」の債権者については外貨建ての債券であってもルーブルでの債務返済を認めると発表していた。そして該当する国(もちろん日本は含まれる)を発表した。

3月16日 ドル建てロシア国債でもこれを適応すればどうなることか?心配である。

サラ金に沈んだヤクザにどういう方法・手段で取り立てを実施するか?という難問が発生したのである。当然 将来は誰も金を貸すことはなくなる。

通常のサラ金の取り立てはヤクザに近い方に依頼あるいは債権譲渡などで実施するが・・まさに居直りものにどう立ち向かうという難問である。「大北朝鮮」の出現のようで・・考えることも面倒である。

ブルームバーグ記事

 ロシアのプーチン大統領は外国人のロシア債保有者に対する支払いで、新たな規則を導入した。債券保有者が拠点とする国・地域がロシアに制裁を科しているかどうかに基づき、支払い方法を2つに分類する。

ロシア当局は5日、「敵対的活動に関与している国」の債権者については外貨建ての債券であってもルーブルでの債務返済を認めると発表していた。ロシアにとって非友好的な国のリストは7日明らかにされ、日本や米国、英国、欧州連合(EU)加盟国、スイス、カナダ、韓国、台湾、シンガポールなどが含まれた。

ロシア中央銀行は、同国に制裁を科していない国の債権者に対しては特別な許可を得た上で外貨で債務が返済される可能性もあると説明している。

この発表で、ドル建てロシア国債で1億1700万ドル(約135億円)相当の利払い期日を迎える16日が注目される。当局はルーブル建ての支払いを認めたが、このドル建て債でそのような支払いは選択肢とされていない。このためロシアがルーブルでの支払いを強行する場合、最終的にデフォルト(債務不履行)と判断され、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)で保証する損失補填(ほてん)の支払いが発生する可能性がある。

世界有数の金保有高を誇るので、金で支払えば面白い。一気に過熱している金相場が・・崩れていく。おじさん貧乏人なので金を保有していないので、どうなるかに関心がある。まずは経過観察である。

戦費

ウクライナ政府から150億ドル/日という話は出ていたが、ここに来て「ウクライナに全面侵攻しているロシアは、一日に約200億ドル以上の戦費を消耗している」という研究結果が公開された。コンサルティングのオンライン・プラットフォーム“コンサルタンシー・ヨーロッパ”によると、英国経済回復センターとコンサルティング企業との共同研究の結果「ロシアはウクライナへの全面侵攻の最初の4日間に一日あたり70億ドルほどの戦費を使ったが、それ以降は一日200億~250億ドル規模の戦費を使っている」と推定した。

コンサルタンシー・ヨーロッパは「予想とは異なりウクライナの抗戦が強く、長期化の様相をみせたことで、弾薬と補給品の消耗量が大きく増加し、戦死者が続出すると同時にミサイル発射の回数が増加したことで、費用が急速にふくらんだ」とのことである。

この研究陣は「開戦後の4日間、戦死者により発生した損失額だけでも27億ドルに達し、これは長期的にロシアのGDP(国内総生産)に悪影響を及ぼすだろう」と推測した。

記事概略は以上である。以下はおじさんの予想・意見である。

物価の安いロシアの話であるので平均月所得で6万円程度である。レートがドル=75ルーブル時代の話なので、ルーブル下落効果で 現在は半分の3万円程度となる。戦費について 話半分として、1日100億ドル≒1兆1500億円となる。ロシアの人口を考えれば、ロシア人1人当たり1万円弱/日となる。1月継戦すると1人当たり30万円、年間では360万円の債務を抱えることになる。どう考えても1月過ぎれば、ロシア国民の所得で耐えられる債務額ではない。

こうなると戦費調達の方法は、元建て長期国債の発行しか浮かばない。中国の対応・意向がこの先を決めると思う。

現状を正確に言えば プーチン大統領はロシア国民を、より貧乏にしただけである。早期に戦争を止めるのが得策である。

航空兵力

最近マスコミでロシアの航空兵力が活発でないとの報道があるが当然の姿と思っている。勿論 初期の制空権確保の曖昧さが影響しているのは当然である。その為低空侵入しかなくなり、低い高度では携帯対空ミサイルなどにやられて益々劣勢になる。

おじさんは整備が間に合わなくなっていると思っている。ロシア戦闘機レベルのジェットエンジンのオーバーホール整備は約500時間(中国だと250時間)と言われる。通常は予備エンジンを持ち、エンジン交換をして出撃させるが、部品と時間の足りなくなった状態とおじさんは考えている。機体も反撃で傷つくのを補修しなければならない。エンジンも低空飛行で熱条件は益々厳しく、痛みも早い。ロシアは機体整備が間に合っていないと思っている。

昔の旧日本軍と同じである。ぱっと見は強く・多いが予算がなく、予備品など後方支援の充実が計れていない軍隊である。貧乏な国の軍隊と言えばよい。短期間は何とかなるが、長期になれば後方支援が追い付かなくなる。

また ロシアの最強部隊が現われていないというが、装備は大きく現状と変わらない。武器は国の工業力の発露である。おじさんの知る限り、最新のものでも画期的に変わった戦車・航空機とは思えない。 

以前 兵士に対する命の値段話があった。旧日本軍でもあった「1銭5厘の赤紙」と同様の考えである。人の命についての考えが貧しく寂しすぎる。平和が一番!と改めて思う。

投稿者

おじさん

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