子はかすがいと昔からのことわざである。現在ではかすがいと言われてもピンとこない。木材を繋ぐ際は ほぞ穴などを加工してはめ込んで繋ぐがその抜け防止などで「かすがい」を打ち込んで材木同士を繋ぐ。かすがいは両端を曲げたくぎと言ってよい。
子はかすがいとは離婚してしまいそうな夫婦を繋ぎとめると言う意味で使われる。考えれば子供が及ぼす効果の質がどういうものかを考えることはない。
・子供のことが話題となり、会話も親密になるので夫婦間の仲も保たれる
・夫婦仲がそれなりでも、子供の将来・成人までの責任感が夫婦に出来る
おじさんはどちらも要素としてあると思うが、それ以上に思うのは「無理やりにでも」という強引さが大事なのではないかと考えている。
かすがいを打ち込んだ経験があれば判るのだが、金づちで一方を打ち込むと反対側は打ち込んでいないのでかすがいがいくらか曲がる。その次に反対側を打ち込むので、後から打つ側は幾分斜めに打ち込みとなる。打ち終わる際は軽くかすがいの曲がりを正す様に全体を打つ。幾分曲がろうが効果は変わらない。繋がっていれば何とかなるものである。
木材は年数とともに乾燥し、均質でないため曲がりなどを作る。夫婦も同じである。従っておじさんは夫婦間には「かすがいのごとき無理矢理」があってもよいような気がする。
妻の病気
最近ネットニュースなので、在宅勤務になった夫との接触時間が増え、ストレスが溜まり体調不良とのことが書いてある。おじさんは夫婦どちらもが甘え過ぎと感じてしまう。
おじさんなので我満に言うが、おじさんが現役のころは「給料もらうために私も努力しているので、家庭の仕事はそちらで裁量してくれ」と思っていた。理想は負担の平等が正しいと思うが、両者を成立させるためには無理がある。給料が下がってもいいならそれも出来るが、会社は社員同士を相対評価する場所であるので無理がある。それなら奥さんも出て減額分をリカバーする覚悟はあるのか?と思っていた。
そうしているうちに 奥さんは子供が高校生になるまで専業主婦をしていた。そんな状態であったので、奥さんも家庭外で仕事しない以上は 家内分担止む無しと諦めていたようだが、隣の芝生的話は良く聞いた。友人はパートなどしていないと言いながら、後年殆どが 子供が小学校高学年になればパート・就職していたことが判明する。おじさん 女性の見栄っ張り同士の牽制に呆れたことがある。
子供ができると、夫婦二人の負担関係に大きな変化が生じる。子供を含めた家族のあり方に対応に迷う場合が増える。おじさんとすれば 翌日会議後、出先を車で回るなどスケジュールがある中で、何とか寝ないと思う。一方で子供は泣き・・誰もが初めて通過するので悩み・葛藤が生まれる。
夫婦どちらもが負担に悩むものであり、怒りをどの方向に向けるのか?紛らわせるのか取り扱いは様々と思う。その場で決めていくしかない。その結果 夫婦間で減点法でお互いを採点し合い泥沼に落ちていく。何事も続けることの難しさを考えていないと、たかがしれたものにしかならない。30年以上しても おじさん 奥さんさえ正確に理解できない。素直に 御し難いというほかない。歌の文句なんだけど「男と女の間には 深くて暗い川がある」と思う。わかりゃ あの世に行く直前と思っている。
ねちねち
おじさんの場合は子供に おじさんは家で何もしないと 奥さんがネチネチ教育したらしく、評価はダメと固定されている。それでよいと半ば思っている。子供の時代には 子の世話に手を焼く期間以外は専業主婦を続けるには無理な時代に入る。パートナーとの分担を協議せざるを得ない。
正直に言えば家計負担割合などで分けるのが良いとも思うが、未だに男女給与差別があるのでそれも難しいかとも思う。従って 話し合うのが必要となる。
なお後輩と先日話したところ、奥さんが看護師と給与があるので、子供の進学に関する学資などはすべて奥さん負担。住宅ローンは後輩負担とのことであった。
おじさん 後輩のようなラッキーな目にあったことはないとネチネチ書いておく。世に流布した「亭主元気で留守が良い」と 奥さんは専業主婦時代を暮らしたようである。当時おじさん 週三日は日本全国に出張していた。
最後に 会社でも家庭でも大変なことはある。どっちのほうが大変というものでもない。だけど、結婚して人生をともに過ごしていくなら、お互いの喜び・苦しみを分かち合い、助け合っていけたらいいとは思う。でも・・それは理想だとは思う。
なお分かち合いの分岐点は 自分が損してると思う程度が中立である。これが解ってないと不満だらけの人生を送る。「痛み分け」と言う言葉があるが、この状態までなれば 双方とも倒れる度合いが高い。それ故「損して得とれ」と倒れる手前で手を打つのが、知恵というものである。おじさんの見聞・経験上は 女性は「痛み分け」まで進み易いので、男性が逃げるのが良いと思う。
先日 バイトに行って水仕事をするためか手が荒れたとのことを書いたが、手からの油分流失を考え、温水ではなく冷水を使うようにしたところ手荒れが治った。温水はこの季節気持ちよく作業させてくれるが、デメリットも多い。冷水は手を入れるのをためらうが、油分を多く取っていかないので少しの油分補給で間に合う。何事も覚悟を持ってすればよい。