おじさんのサラリーマン時代お世話になった現場職長の口癖だった。北海道出身で、方言だったが好きな言い回しであった。クレしんの「やってみれば」と同じニュアンスである。
現在 大手上場企業がリストラと言うか人減らしを本格的に仕出したことについて、仕方がないことと思っている。これからの変化が大きいので、人材は欲しいが人数は制限したいのが本音と思う。また中高年の人数については高い人件費と退職金負担などの負担を考えれば、大手ならずとも考えることである。
おじさんも40歳前に退職したのでわかるのだが、退職金などは50歳後半から伸びるような規定類を定められていることが多い。それまでに辞めて頂ければ企業負担は少ない。あるいは関連会社に転籍させ、退職金を一時払いし さらに関連会社で支払うことも使われる。2社での勤続年数が少なくなり、トータルとして退職金は減らせる。
天下りの様に退職金が積み重なるのは 地位が役員である場合のみであり、中間以下は実質退職金減となる。規定類の隙間を使って削減を量る。おじさんのサラリーマン時代の友人が、人事部で腕を振るった際の話として聞いた。後日談だが そう言っていたのが、自分の時にも適応されていた。人を呪わば穴二つ。
元に返して 何事もチャレンジが大事である。やって体験しなければ、勘どころが分らない。ところが退職だけはやってみれ!と簡単にはお勧めできない。生活出来なくなるので 生半可な気持ちではいけない、よくよく考えることである。従ってサラリーマンでありながら、一自営業者ならどうするとのとのシュミレーションを仕事中やってみるなど、それなりの自己鍛錬のため工夫が日々必要である。
希望退職
東京商工リサーチによると、2021年に希望退職を募った国内の上場企業は80社以上になった。コロナ禍が直撃した20年は93社で、2年連続で80社以上となるのはリーマン・ショック後の09、10年以来とのこと。
消費が十分に回復せず業績が悪化している企業もある。脱炭素といった経営環境の変化に対応するため、事業を見直すところもある。足元ではオミクロン株の感染が広がりつつあり、景気の先行きへの懸念は強い。企業は経営の効率化を進めていて、今年も人減らしの動きが続きそうとある。
赤字ならともかく、黒字を確保している企業が募るケースもある。脱炭素の流れを受けて、石油化学などは事業を転換しようとしている。自動車関連では電気自動車へのシフトで経営環境が急速に変わる。人口減による市場縮小などもあり、合理化に取り組むところが多いとある。
社内の空気から決断される方も多いと思うが、正直 中高年であれば再就職はキツイ。今まで○○会社の○○の名刺で仕事をさせていただいていたことに改めて気付く。ゴルフなどの遊びの場ではいろいろあっても仕事となればいささか異なる。「男 一匹」の世界で生きていなかったことを反省する。
先人として思うことは、名指しされて多少抵抗しても結果は同じになるのが常と思う。例え 上乗せ退職金があっても、年金は65歳まで満額は得られないことを冷静に比較検討するのは当然である。いったん退職しても嘱託など 65歳まで「すがり付ける」可能性があれば利用しない手はない。
おじさんの同級生で、50代で子会社に出され 社長まで務めたが退任。そして相談役就任そして現在嘱託で働いているのがいる。奥さんから 日々弁当持って元気に通勤して定時に帰って来るとのことで、楽しそうと聞いた。彼を見ていると 自らが常に変われることが大切なことと気付く。
評価・面接
再就職などで 人からの評価・面接を受ける際、自己アッピールには注意しないといけない。
人はそれほど人の話などを聞いていないし、同時に人の評価基準はそれぞれで異なる。従って意外な点がある方が良い。リクルートなどの面接の如き「何かに気付いてやりました。結果上手く行かなかいので・・」のようなワンパターン化した話では大人を惹きつけることは難しい。下手すれば適当に思われ、次の役員面接などに進むのが難しい。
自分のこの点が「推し」と思って一方的に主張しても、相手に伝わらないのが落ちである。伝えるにはどうしてもお互いが話し合い、疎通することが必要である。人から見て、別のところが「推し」となることもある。
体験・アッピールなどをある程度リストアップして置き、自らのアッピールを先行して発言するより、会話の中での共通のこと あるいは相手の要望をくみ取り、頭に用意したリストから取り出す方が良いと思う。昔からの言い方で「話が弾む」ことが最低必要である。会話は 聞いて問うキャッチボールが基本である。
それには普段からコミニケーション力を付けておくことが大事である。一人になるな!普段から話の必要な相手と会話しろ!と言う事である。会社は組織・グループで仕事をする場所である。
なお おしゃべり(過ぎる)は 迷惑がられるので 注意が必要である。何事も中庸である。
また常識であるが、ラフな服は避け、それなりの格好をして外観では悪印象を与えず、表情はニッコリしていつのが基本である。