9月1日 無色透明発電ガラスをNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は販売を開始した。初の導入先として学校法人海城学園(東京都新宿区)に設置したと発表した。
ただ単にNTTアドバンステクノロジがベンチャー企業inQsが開発したSQPV(Solar Quartz Photovoltaic:無色透明型光発電素子技術)を活用した高機能ガラス製品の販売について、inQsと日本国内独占販売契約を締結したことによる。
これによって 従来の家屋屋根・壁に加えて窓まで発電できる可能性が出来たことになる。これに電気自動車などによる蓄電が加わればより 一般住宅もゼロエミッション・エコになると思う。だが一方で発電がいたるところでされるとなれば、災害時の復旧現場などで感電あるいは漏電に似た事象も起きる。その対策もこれからの課題と思われる。
何事も「バラにはトゲがある」様に「長所が増えれば短所も増える」。ぎっくり腰治ったら 膝が・・・人生 足し引きすればそんなものと分かりかけたおじさんです。
SQPV
SQPVは非可視光である紫外光と赤外光を吸収し発電する技術であり、一般的なガラスの透過性を保持しながら、発電と遮熱という機能を付加することができるという特性である。
従って表面・裏面および斜めから入射する太陽光でも発電が可能で、既存の窓の内側から取り付ける内窓方式でも、それまでの採光や視野に影響を与えることなく発電・遮熱機能を付加することが可能だという。
美味しいところを利用して 紫外光と 赤外光を吸収する特長を生かし、さまざまな場所でデザイン性の高い省エネルギー発電・遮熱ガラス材料としての用途開拓が待っていると想像できる。
窓ガラス
今回、海城学園には学園内のサイエンスセンターに、展示用教材として約28cm角の発電ガラスを9枚したモジュールを設置した程度である。しかしガラスや固定・配線・サッシ収容技術などについては、YKK APの協力を受けたとあるので、断熱用の2重ガラスに更なる発展が予想される。しかしながら現状の発電ガラスの発電性能は、28cm角で数十mW程度のため、今後さらなる技術開発が必要と思う。まだたかが知れてると言うのが現状のようです。
東芝がフィルム型太陽電池で効率15%以上とのニュースも出ている。ブレークスルーがどこにあるか判らない時代である。常にキャッチアップしていかないと時代に取り残されそうでもあるが・・・直接関係することでもなく・・・ついて行きますという程度で何とかなりそうなお年頃となったおじさんである。
屋根に付ける通常パネルタイプは効率が20%を超えたものもあるので、残されたのはこの分野なのかも知れないと思いつつ・・・日暮硯に向かい・・・世間を楽しむ。古人曰く「火事と喧嘩は江戸の華」傍目で見るだけなのが幸いなことと思える。やってる方のご苦労はひとしおの事とは思っています。