4月に 孫が生まれブログタイトルを「じいのお気楽ブログ」とした。そろそろお気楽について おじさん自身がどう考えて来たか、話して置くべきかと思った。過去を見ていただければ色々な要素を書いて来たので、これから記することについてご理解いただいていれば幸いである。
多少長くなる恐れもあるので、今回は「お気楽1」でおじさんの考えが「お気楽」になった転機のもとの小説・事柄などから始めたい。先ずは読んで参考になった愛読書(本)などからスタートしたい。
白鳥の歌なんか聞こえない
庄司 薫氏の小説のタイトルである。庄司 薫(しょうじ かおる 1937年4月19日 )は日本の小説家。本名は福田章二(ふくだ しょうじ)。ピアニスト中村紘子の亭主であり、作家である。おじさん彼の作品を若かりし頃 読んで、受験生を扱ったものなので同じような悩みが書かれていたので その向き合い方を参考にした。結果 基本生活ポリシーを次のように考えた。「悩んでも解決できないことからは 取り敢えず距離を置く。取り敢えず逃げる・忘れる」
その後『赤頭巾ちゃん気をつけて』エッセイ集『ぼくが猫語を話せるわけ』などが続き、小説家としては1977年の『ぼくの大好きな青髭』を最後に沈黙している。現役あるいは卒後の都立日比谷高生である「庄司薫」を主人公にした私小説的な作品群に、おじさんは影響を受けた。
なお彼についてのウィキペディア(Wikipedia)もある。面白い生き方をしている人物と分かる。
なお「白鳥の歌」とはヨーロッパの伝承で、白鳥は死ぬ時に美しい声で鳴くと言われている。人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すこと、またその作品を表す言葉とされる。
俺たちは天使だ
『俺たちは天使だ!』(おれたちはてんしだ)は、東宝、日本テレビ制作のテレビドラマ。1979年(昭和54年)4月15日から同年11月4日まで全20話が放映された。金に縁のない 麻生探偵事務所の5人が、様々な依頼を通して一攫千金を目論むアクション・コメディであるがおじさんこのテーマソングが好きであった。「運が悪るけりゃ 死ぬだけさ」というフレーズの死ぬだけさと居直りを出して来るのが 特に気に入っていた。
おじさんがサラリーマンを始めた頃でもあり、歌詞に出て来る「流れ弾」など当然理解出来た。「人生一度だから 好きなことをやるべきだ」と思い、会社辞めるのも奥さんと子供そして両親など 家族の事を除いては躊躇しなかった。
『劒岳 点の記』(つるぎだけ てんのき)
『劒岳 点の記』は、新田次郎の小説(1977)である。
明治時代末期、陸軍参謀本部陸地測量部によって実際に飛騨山脈(北アルプス)の立山連峰で行われた山岳測量プロジェクトを扱った。日本地図を完成させるために信念と勇気をもって困難な山岳測量に取り組んだ男たちを描いている。
測量に挑んだ男たちは山岳信仰から剱岳を畏怖する地元住民の反発、ガレ場だらけの切り立った尾根と悪天候・雪崩などの厳しい自然環境、日本山岳会との初登頂争い、未発達な測量技術と登山装備など困難と戦いながら木の三角点を設置する。主人公 柴崎芳太郎が聞いた 行者の言葉「雪を背負って降りよ」という言葉の意味を理解出来るのを描いている。また単純に山に登ることと仕事の関係など色々考えさせられた。
この小説と出会って「山に登るルートも各種ある。最短で行けなくても登れればOK」と考える切っ掛けとなった。プライド・対面などではなく「実効」ということが大事と心に残る。単純に山を登るだけを目標とせず、そこで得られる風景・体験などを取り込む重要性を考えるようになった。例えば大学(会社・仕事)に入る・するのが目的ではなく、なにを大学(会社・仕事)で得るか見つけるかが 重要と思うようになった。
「雪を背負って降りよ」との行者の言葉の中に 考え、発想を変えれば新たなものが見つかることがあることも分かった。おじさんにとっての良書の一つである。