おじさん現在バイト先で 40歳台の団塊の世代ジュニアとよく話す。一方でネットでは就職氷河期世代であり、非正規職が多く 再就職・再雇用を助けようという話が出て来る。
おじさんがよく話す団塊ジュニアは正社員と正社員+ダブルワ-カーであるので、ネットで見る記事の就職氷河期世代とは趣・立場は幾分異なる。しかし いつも彼らから「まじめさ」を感じる。
また コロナに拠る給付金詐欺について 大阪で50代主婦がネズミ講のような組織を作り、3億円を騙し取ったと報道されている。またその子供の世代である大学生が同様の給付金詐欺を行っている。
そんな事情を見ていると おじさんついつい40歳台と50歳台の世代の差を考えてしまう。50歳台はバブル時代に社会人となり、40歳台はバブル終焉後社会人になった。そん付近に何か「違い」があるのではと思いだす。
おじさんは生まれたのが1955年であり、常に彼らを見ながら時が過ぎた。1950年代半ばから始まった高度経済成長期を経て、1980年代後半から起こるバブル景気でピークを迎える。そして2000年前にバブルが完全に終焉する。金融機関、ノンバンク、証券会社が倒産し 成長社会は終わって、それまでとは全く違う成熟社会に移行し出した時期と思う。
就職
50歳台は社会人として適当に遊びながら、イケイケの時代に就職出来た。多少ヤンチャしても求人が来た世代であったかと思う。誰もが余程の悪さをしなければ、売り手市場であり就職出来た。給料などもバブルあるいはその後のズーミング(余波)でそれなりに苦労なく会社に入れたと思う。
次の世代40歳台は まじめで無いと学校・社会と全てが重たかった。就職は買い手市場であり、学校その他すべてでまじめにしないと内申書に書かれるなど、進学などでも空気が重かった。彼らはズーミングと言ったような余波がなく、経済の低成長が続き給料などの伸びも悪かった。
因みにおじさんの時代の就職は いい時と悪い時が交互のように訪れていた。1年の差が大きく響いた。
バブルのころは「一発当てれば 下剋上」と考えていたのが、バブル終焉後は「一発逆転など無理・・・」と縮んでいく思考となる。時代の変化である。成長社会の誰もが一様に 明日は良くなると思う時代から成熟社会となり、人々の個別の事情で明日が決まる時代となったように思う。
最適解
おじさんは船舶の設計なども受注していたので、正解は一つではないと思いながら生きて来た。仕事では何時も最適解を求めることが答えであったと思う。船の大きさは配置できる範囲が有限である。その中で船を使用するもの(発注者 オーナー)は個別の考えでいろいろな要求がある。例えば部屋の配置と設備などが異なってくる。付属する係船・荷役設備、エンジンなども変わる。従ってA船では最適であったがB船では成り立たないことも多々発生する。
本来は経済と言う「船体」を大きくする努力が優先するが、日本は人口も増えず経済が低成長となっている。従って「船体」の大きさも変わらない状態である。どこかにブレークスルー出来る要素はないのか?としか問えない状況である。
こんな中でも 伝えておきたいのは 社会は「正解」を求める場所ではない。「最適解」を求める場所であるということである。正解でなくても良い、正解に近ければ近いほど良い。
成長社会は船の大きさが変わる状態であり、成熟社会は船の大きさが変わらない状態である。従って最適解の出し方も異なってくる。したがって40歳台の答えの求め方・出し方は、おじさん達あるいはバブル世代と異なり、当然と理解するべきと思う。また単純に出した結果の評価などは出来ないと思っている。
おじさん 究極的には 自分が幸せと思えることをするのが40歳台には良いと思う。周りを気にして 過剰適応し過ぎれば 不幸になると思っている。
そんな訳で おじさんも子供に対して「(毎日・自分のように・普通)努力すれば」とは言わない。おじさんの子供も30歳台なので40歳台と似ていると思うからである。
おじさんは何時も40歳台以下に応援エールを送っている。力がない「へ」のようなおじさんである。申し訳ないと思いつつ・・・小さい声しか挙げるしか出来ない。がんば!