おじさんバッテリー(蓄電池)などの進化とEV(電気自動車)更新について考えてみた。正直な話 海洋プラスチック同様の事態を引き起こしかねないと思うからである。中国のレアメタルが話題になるが、レアメタル系統の物質はあまり人体に良いものではない。しばしば話題に上るレアメタル取り出し後の環境破壊と同様のことを引き起こさないか不安である。
日本が鳥島近辺のマンガン団塊の開発に言及した背景は 電極に使われるニッケル・コバルトの入手にあると見ている。マンガン団塊には豊富にコバルトなどが含まれる。色々な分野で少しづつ変化が起き 加速している。おじさんは使わせて頂くだけだが、全個体電池が完成するまで EVは急ぐべきではないと思っている。大規模な環境破壊が発生したり、後進国の方々の犠牲を強いる可能性が高いからである。
造船と船舶廃棄
大型の廃棄船舶は インド、バングラデシュ、パキスタン等南西アジアの国では 1980 年代から干満差を利用して船を自力座礁させ、潮間帯にて船舶を解体する、いわゆる“ビーチング”が開始され、90 年代に入り興隆した。その頃の解体仕事のやり方は ビーチングで船舶を座礁させたのち、残油、汚水等の抜き取り、洗浄作業が不十分なまま解体が行われた。燃料油ガス等の揮発性ガスによる爆発・火災事故、高所からの墜落等の重大事故が常時発生した。また船舶に搭載されたアスベスト、PCB 等科学物質、重金属等の有害物質による深刻な環境汚染と十分な保護具を使用せず劣悪な環境下で作業する労働者への健康被害が拡大するなどした。そんな状況から 船舶を提供する海運国を始めとして国際的な対応が求められた。状況を改善するため、国際機関は様々な取り組みを始め、2009 年 シップリサイクル条約を結んで改善させたとしている。
レポートなどを読む限り今も後進国に持ち込み、有害物質の処理なども低レベル、労働者の安全・賃金なども低レベルなど到底先進国に及ばない劣悪な環境である。
バングラデシュ 船の墓場で働く | ナショナルジオグラフィック日本版サイト (nikkeibp.co.jp)
現在船舶の排ガス規制が始まっているので、来年からは更に廃船は多くなると見込まれる。おじさんはバッテリーでも同じようなことが起きそうな予感がする。
バッテリー
例えばリチュウムイオン電池など本体の電極には ニッケル・コバルトなどそれなりの金属が使われている。EVの自動車部品として大量に使われていけば、大量リサイクル&廃棄が発生すると見込める。車用のバッテリーは初期性能の80%程度で交換している現状を考えれば 将来も同じようなものと見込まれる。リチュウムの回収などはプラスチックなどと同様に後進国に送り込み 安価に回収しようと計画されるだろうと思う。その際は今までのリサイクルと同じ道を辿る可能性が高いと思う。
おじさんはEVの早期普及は望んでいない。先進国内にてバッテリーリサイクルネットワークを整えるのが優先だと思う。セカンドユースとして太陽光発電のバックアップ電源への中古バッテリー転用使用など 段階的使用することで性能劣化を計画的に使うことが出来る。さらに多種多様なアイデアを計画&実施することも出来る。またその期間に全個体電池が発展し 電池自体の寿命が延びる等メリットが見込めることが大きい。
最後に『全固体電池』とは「電解液を使わず電極間を固体で繋ぐ電池」のことである。電解液というのは、正極と負極(電極)間で電気をやりとりするための電気を通す液のこと。自動車においては電解液を個体に変え、より安全に使用する目的である。原理的にはリチュウムイオン電池に変わりはない。全固体電池では電解液を使わないので、発火のリスクが小さく、幅広い温度域で安定した性能を発揮するとされる。また電池本体の寿命も延びると期待されている。それ故ゆっくりで良いと思っている。