年金生活を始め、その金額に実感がわく。「厳しい」の一語に集約される。取り敢えずアルバイトを始めることにしたが、諸先輩方から聞いた「あと3万円 あるいは5万円」が身に染みて分かった。
近日老人ホーム関連の記事を読んでいて、改めて老後の将来を改めて考えて見ることにした。だがその道は介護を考えるだけで、金融資産が少ないだけに如何に安価に老後を計画するか思案する。
また叔父が介護老人ホームに入所し、叔母が年金全て納めれば間に合うとの言葉の確認でもある。確認した結果 厚生年金プラスαがあれば 一人はなんとかなるが、残された一方は「生活出来るのか?」となる要素が高い。おじさんになるか奥さんになるか判らないが、やはり残されたものへの配慮が必要である。
ばあ様のこと
おじさんの看護が始まる前に、当然のことだが ばあ様の看護が始まると思っている。現在の厚生労働省『サービスにかかる利用料』によれば、要介護5で介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入居した際 1ヵ月の自己負担額は以下のようになる。
【多床室を利用した場合】
施設サービス費 2万5000円
居住費 2万5200円
食費 4万2000円
日常生活費 1万円
合計 10万2200円
【ユニット型個室を利用した場合】
施設サービス費 2万7500円
居住費 6万0000円
食費 4万2000円
日常生活費 1万円
合計 13万9500円
以上が目安となるが、ばあ様は国民年金なので、多床室を利用した場合でも 最低5万円程度は持ち出さないといけないようになる。なお ばあ様には自覚いただくため、貯金などがあれば 持っておいてほしい旨は伝えてある。現在90歳手前であり、入所から 神戸の叔父夫婦のように10年あるとすれば 5万円×12月×10年=600万円となる。ある程度の出費などの覚悟を決めておかないといけないことでもある。
おじさん自身
世代的な健康寿命は 男性が72歳、女性が75歳。現在65歳 希望含みだが10年以内に介護が必要になるかもしれないと考えている。そう考えれば ばあ様と重複するかも知れない。健康的に暮らすことが出来るように色々注意しないといけない。
現在の介護保険制度では、介護が必要である場合、市町村の窓口に申請すると、自宅への訪問調査を経て、介護認定審査会が要介護1~5、要支援1~2の計7段階のどこに該当するか判定。認定を受けるとその度合いに応じて国の介護保険サービスが利用できる。実際 今月初めに ばあ様のケアマネージャーが訪れた。ばあ様&おじさんとで 現況について面接・話し合いが定期的に実施されている。他の方に比べ ばあ様元気なようで要介護1レベルである。
介護保険サービスの自己負担は原則サービス料の1割、一定以上の所得がある場合は所得額に応じて2~3割負担です。介護保険で利用できるサービスには、要介護1~5と認定された人が利用できるサービス(介護給付)と、要支援1~2と認定された方が利用できるサービス(予防給付)があります。
要介護5で介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入居した際の1ヵ月の自己負担額は ばあ様と同様である。費用とすればおじさんは厚生年金なので 受給額にて何とか間に合う。しかし住民・固定資産税など保険料他の負担もあるのでギリギリと思われ、奥さんの生活費までは?となる。
その為 先日書いた通り、へそくり貯金して頂けるように 過去に奥さんの収入に関して支出を求めていなかった。おじさん夫婦も 介護老人ホームに入所した叔父と同様の経過を辿ると思う。せめてもの救いは 奥さんがパートタイムとして厚生年金を掛けた年数が20年以上経過したことである。年金額は平均給与によるので、具体的金額は知らないが・・・おじさんの想定額で概算すれば・・・おじさんの死亡後の遺族年金と受取額はさして変わらない。おじさんが入所した期間も奥さんの厚生年金があるので、何とかなればと思っている。
最後に 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の平均入所期間は約4年と言われているので、多床室であれば平均的に行けるとの予想であるが、利用料金は施設やサービスによって異なる。用心に越したことはない 「老後のもしものとき」を考えて、貯蓄のひとつの目安として考えておくと安心と思う。おじさん自身はコロナなど周辺の事情により、不安を残すことになったが、その不安を払拭するためにも、子供達には若い頃からの計画的な資産形成が重要と伝える。