昨日の夕方 多分 ベトナム人かマレーシア人と思うが、川の中で懐中電灯で川床を照らしながら歩く人がいた。
右手にモリ(おじさん達はイサリあるいはヤスと言っていた)を持ち、魚を捕るのである。子供の頃を見るような風景であった。
タイトル「海遊び」と書いたが おじさんのは遊びではなく、生活の糧のようなものになってしまう。
魚突き
引き潮の浅瀬、あるいは川の川床にアセチレンランプで照らしながら「もり」で魚を突いて捕まえる。
種類はカレイ,コチなど底物である。これがランプで照らされても 比較的逃げない。見つければ・・・「半分こっちのもの」であった。
その他 投網を持った大人と遠浅の海を歩き、小石を上に向かって投げる。
石が着水した後 数秒置いて 石の落ちた箇所に投網を打つと・・・クロダイなどが掛かる。好奇心旺盛な魚の習性を利用しての漁である。
取れなければ 途中で漁法変更 ナマコがいればナマコを拾い、カレイなどがいればモリで突く。
昔々の日本の田舎の暮らし方です。釣り他もあるので・・・ここまで。
ここまで書いて 読んでみると アセチレンランプ (カーバイドランプ)が死語であることに気付いた。
昔は強力な携帯照明がなかったのでアセチレンランプを使用した。
下がタンク状になっていて、中にカーバイト(CaC2)を入れ、水を加える。反応により発生したアセチレンをバーナーで燃焼させ光らせる。
単純な構造のランプである。燃焼部の後ろに反射板がつけられており、炎の明かりを集めて一定方向を照らせるようになっている。
テングサ取り
子供の頃は5月頃になると心太(トコロテン)の原料 テングサ取りをした。
海岸線の少し沖にある 比較的大きな岩の下側に付いていて、これを手で刈る。
採っている途中 大型船が沖合を通ると、ひき波が押し寄せ 岩に押さえつけられる。従って 注意しながら採る。
同級生で岩の根元にサザエがいるので潜って採り、息が苦しく余裕なく岩の横に上がり、岩に擦られ体が傷だらけになったのもいた。
テングサが ある程度採れたら 家に持って帰り、真水で洗いゴミを取り ゴザの上に広げ乾かす。
乾けば 更に洗いゴミを取り 再度ゴザの上に広げ乾かす。だんだんテングサの赤褐色が白っぽくなっていきます。ほぼ白くなったら洗って干すのを止めます。
テングサの香ほりが残ったほうが良い方は 余り白くならないうちに止めます。このまま翌年の夏までは保存出来ていたようです。
洗って干す作業と見極めは ばあ様であり、食べるトコロテンにするのもばあ様でしたので 詳細は知りません。
心太と書いてトコロテン なかなか腹持ちが良く「言いえて妙」と思います。
おじさんは醤油単独が好みですが、酢を入れる方もあり好みは色々かと思います。
最近はさいの目に切って 黒蜜きな粉もあるようです。葛切りに近い感覚でしょうか?
そう言えば京都は 最初から心太 黒蜜掛け がありました。