競馬でよく言うのだが、人生もそれに似たところがあると思う。才能があっても馬群の中から出て来れず それなりで終わってしまう。サラリーマンで流れるままに 沈んだ奴を多く見て来た。正直 出ていく時を間違えたよなとか お前はこれに向いていないというものである。
サラリーマンやって ある程度のポジションにたどり着けば 会社と言わず 所属組織をどうやれば動かせるか どうすれば自分の望む方向に誘導できると 多少は考えるようになる。
こんな私に 誰がした
第一に理想を持ってないというか 理想を発言できないタイプは 泣かず飛ばずとなる。
明らかに間違っている場合はいざ知らず、上手く発言すれば 上司より可愛がられたりするようになる。日本独特の「空気を読む」能力を磨かないといけないことも分かる。
発言内容の評価と同時に会社組織の方針との整合性を見て 修正すべき内容を聞かせてもらえたりする。
ここあたりが馬群の先頭側に 隙間が出来るか出来ないのかの分かれ目である。
隙間を抜けて前列に並べるか 先行し常に工夫し続けるか。実はこのポジショニングが人の能力を強くする。
経験あるかもしれないが 高いレベルの学校で競り合うのと 中くらいのレベルの学校で競り合うのは その力の伸び代はけた違いに 高いレベルの学校の生徒の学力が高くなる。
同様の現象が馬群の中で起きる。
また個人の努力のみならず馬群の先頭レベルの状態になれても、上司,同僚あるは部下であれ 周囲の人に恵まれるか、 運に恵まれるか・・・・それは分からない。
理想と現実
サラリーマンの場合 馬群から40歳前に抜けださないと 役職定年などの処遇のタイミングがあるため、頭角を現すポジション つまり馬群の先頭並びに位置することは出来ない。
この時期になると家族のことなど しがらみが増えるので正直「言うは易く 行い難し」の面が出てくる。
この時期は子供が多感な時期でもあり、その対応で誤解されやすいので 家庭への注意も要る。経験上 お父さんは取り敢えず「難儀な立場」であるとしか思えない。
そう言えば 昔 大物になると称賛するような言葉「大器晩成」があった。現在では 「大器晩成」は惜しい人に付けることに変わったと思う。飛び出すタイミングを誤れば・・・何もないことと同じである。
日光猿軍団 反省サル
もとに戻して 無理筋を遣ってバカしましたも「反省してます」としたものの 関連会社に移動させられることが多い。だが それなりに勤めればリカバリーのチャンスもあったりする。
リカバリーした人と出来なかった人を見てるとマネージメント能力の差かなと思う。
マネージメント能力と書くと大袈裟だが「優しく人を見る目」と「心の余裕」があるかということである。
素養はあったが偶然ダメで メンバーを変えたので 気持ち良く本来の力を出したのかもしれない。あるいは 足を引っ張るのがいなくなったのが原因かも知れない。
大企業あるいは公務員であれば 泣かず飛ばずで定年まで勤めるのもいい。仕事に納得がいかず 途中で会社を変わるのも良い。
ベンチャーに勤め、辞めて開業するのも良い。自由である。
注意点としては「労働負荷の小さい職場」で勤務されている方は定年まで勤めるのがいいと思う。
何人か見てきたが失敗された方がほとんどである。トップレベルの公務員以外がこの代表である。
実差は少ない
おじさん自身あるいは周りの人などを見て来て思うことがある。約50年間で学歴,処遇と給与面で総合的に見れば、大きく変わったのは1割位しかいない。後はちょぼ ちょぼ 変わらない。
「元〇〇〇だけど・・・・いろんな仕上がりがあるんですね」の感じで良くない。
過剰適応というのか「犬が 猫かぶる」ようなことをして、酒が増えて うつ病に罹るなど 抜けて行った奴の多いこと。惜しい人材だらけであった。
JAの全国組織の職員(社員?)で好きなことやって、好きなように生きてるような知人がいた。年功序列が厳しいのか 出世はしなかった。だが 彼から退職金まで含めると給料に大差ないと聞いた。
一度しかない短い人生である。やりたいことやらずに何が楽しいと思う。
しかし家族子供にある程度の責任があるので、グッと堪えることも理解する。
まあ人生 色々。